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[はじめに] なお、系統的には横須賀駅−京浜久里浜駅（当時）−野比共済病院でしたが、 バス自体が来なくなったのは、堀内−北久里浜駅だけなので今回はこの区間だけを調査対象としました。 [この路線に関して] 実は、80周年誌を見る前から、横須賀駅発共済病院行きあったのでは無いかとは予想していました。 中学生当時バス通学でしたが、サボの対照表に「横須賀駅共済病院」「横須賀駅久里浜」と入っていたのです。ただひどく汚れていて、 横須賀駅という字は判別できたものの、共済病院とは読みとれませんでした。（そうのようにも見える程度） ただ横須賀駅の欄が2つありました。1つは久里浜と容易に見当が付きます。ならもう一つは．．．共済病院であろう。 野比共済病院とわざわざ断っているのだから。しかし確証を得るのは上記の付表を見てからです。
[廃止路線跡を歩いてみて]
何も痕跡を発見できぬまま北久里浜駅前に着きます。
時間にして30分程度、距離にして2キロ程。京浜急行久里浜線に付かず離れずといった感じです。
ちょうど中間くらい新大津駅があるので駅間距離はせいぜい1キロ。駅まで最大距離は500ｍ弱と単純計算になります。
足が遅い人でも10分程度でしょうか。バスを選択するより鉄道を選択するであろう事が容易に想像できます。
歩きながらこれが痕跡かなという物はいくつかありました。 でも確証がありません。写真左は北久里浜駅前交差点の謎のスペースです。 バスを止めるには実にちょうどいいスペースです。もしかしてここにバス停があったのかなと 昔から想像していましたが、横須賀駅行きのバスが運行していた頃は、岩戸方面へ行くバスも、 1時間に1−2本程度の間延びしたダイヤでしたので、駅構内に入って乗降させたのでは無いかと考える方が妥当かもしれません。 写真右は根岸付近。歩道のこの部分だけ、なぜかコンクリート。バス停があったのでしょうか。 昔見た地図のバス停とは少々位置が違うような気がします。ただ単に道路工事の跡かもしれません。
< 写真左、ここだけ柵がありません。乗降口があった場所なのであろうかと想像します。 写真右、大津高校付近。よく見ると手前の樹木は若いです。バス停があったから植林されてなかったのかと想像しますが、 枯れた木を植え替えただけかもしれません。そもそも奥にある木とて樹齢が何年だか想像できないし、 30年以上とは思えないし．．． 今回堀内から北久里浜駅まで1往復しましたが、結局何の痕跡も見つかりませんでした。
[ひとりごと] この路線知っている人がいても30才代後半。乗ったことある人は40才以上の人でしょう。
歩きながら何人かに当時の状況を聞いてみたが、覚えていないか、引っ越してきたときには既になかったと言われました。
考えてみれば、自分も昔住んでいたところのバス停の位置を正確に記憶しているだろうか。
まして客が乗らないからこそ廃止になった路線です。恒常的に利用していた人を捜すのは至難の業かもしれませんね。 （2002年5月8日調査） |
