[この路線に関して]
京浜急行の記録によるとこの路線は、昭和6年7月5日に夏季海水浴客輸送の臨時路線として開業しています。
そのころは横浜乗合自動車と言う会社が運行していたようですが、資料不足のため確証はありません。
湘南電鉄が開業したのが昭和5年である事を考えれば、随分早い時期に開設されたものです。ただし戦局の悪化で運行は休止されて、
戦後の記録では昭和23年7月5日に再開と記録されています。この時も海水浴客用と記されています。
ただしこの路線を調べるうえで大きな障害があります。開発や埋め立てなどで起点終点の正確な位置が特定できない事です。
まず昔の記憶では、昭文社の市街図では下の地図のような感じで北側（文庫小学校方面）からバスの線（赤い線）が
延びてきており、紫の丸印の所に乙艫海岸と書かれてありました。しかし、地図でもわかるように地名で言う乙艫（住居表示は略字）
は野島内です。このころに地図（昭和50年代はじめ）は、バス路線はかなり誤りが多かったうえ、廃止路線（休止路線）も載せて
いたが、廃止時期は昭和40年代後半と推測できますが、記録がありません。一応当時の終点があったあたりの写真が右側。
金沢文庫駅−柴町へ行く路線から分岐していたのでしょうか？なお蛇足ですが、赤い線くらいが昭和50年代初頭くらいの海岸線です。
（2002年5月20日調査）
（2003年2月8日調査）
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